このコーナーではラーメンについての由来・歴史。ラーメンの麺、スープの成り立ちなど、ラーメンに関するミニ知識を中心に「ラーメン」そのものをいろいろな角度からご紹介していきたいと思います。
そもそもラーメンとはいったいどういうものなのかということになりますが辞書などによると「小麦粉に卵、水、かん水(炭酸ナトリウムや炭酸カリウムが入った水)を加えて、こねたものを伸ばした中華風の麺にスープを入れた料理。中華そば、支那そばとも言われる。」となります。
ラーメンの語源についてですが、ラーメンのラーは中国語で引っ張るを意味する「拉(ラー)」で、ラーメンのメンは中国語の「麺(メン)」で、小麦粉を意味します。
ただ現在日本で食されているラーメンは中華の汁そばをお手本にスタートしたものですが、今では中華料理ではないとされています。つまりラーメンといわれる料理は全く日本独自の料理ということになります。
ラーメンの麺はかん水を使用してつくられますが、逆にかん水を使用しないものはもはやラーメンではありません。かん水は炭酸ナトリウムや炭酸カリウムを使用した高濃度水溶液で約一ヶ月以上熟成させてから使用されるという方法が一般的です。そして小麦粉をかん水でこねて伸ばして細くすることによって麺ができあがります。
麺の形も様々で、ストレート麺、平打ち麺、ちぢれ麺、太麺、細麺と様々ですがこれらはスープとの相性で味をひきたててくれる役割を持っています。
よく言われる組み合わせとしては細麺のちぢれ麺はあっさり味によく絡むとされ、太麺のストレート麺はこってり味のスープにぴったりだと言われます。ただしこれも人によっては好みの問題があるようです。
ラーメンのスープも様々で、よくラーメンはスープが命と言われるほど、スープのよしあしがラーメンのおいしさを決定づけます。大きく分けると醤油・塩・味噌とありますが、ここで使用されるダシも様々です。どんなダシを使ってどのように作るか。そして極上のスープなどと言われるスープもまさにラーメン職人の技と経験が競い合う世界だと言えます。
ラーメンの種類ということで言えば「ご当地ラーメン」の存在は見逃せません。東京にも各地方ならではのご当地ラーメンが様々あります。
ラーメンは日本独自の料理ということになりますが、その発祥は中華の汁そばに始まります。日本の歴史で最初に中華の汁そばが確認されるのは1665年、徳川光圀が、中国より招いた儒学者・朱舜水が光圀の接待に対して自分の国の汁そばをふるまったことが始まりであるとされます。しかしこの中華麺が一般に広がることはなく、本格的な広がりを見せたのは明治時代に入ってからになります。それではラーメンという言葉の始まりですが、1922年(大正11年)、竹家食堂というところで中華麺をラーメンと名付けられたのが始まりと言われます。その後、1958年に世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が日清食品から発売されたことをきっかけにラーメンという言葉が本格的に日本に定着しました。
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